コセイナスマイについて

中西勇史。1974年6月12日生まれ(36歳)
大工である祖父と同じく大工の父親の元に育ち、気がつけば 建築の道ひとすじ18年になる生粋の職人。祖父がたちあげた 『有限会社中西建設』と他社建築会社で経験を経て、建築士の 資格を取得し、住宅設計から建築までのすべての製造建築工程に一貫して携わることにこだわる。
昔からモノをつくることが好きで、決して学校の成績は良くなかったが、美術と体育だけは5段階評価で『5』だったことを照れくさそうに話す一面を持ちます。

知り合いから相談をうけた一件の住宅建築が大勇建築を立ち上げるきっかけとなり、お客様の口コミで評判がひろがり現在に至る。
独立に対して、これからの建築業界成長への不安を尋ねると『誰にも先なんて見えないですし、考えすぎるとできなくなる。なんとかなるだろうとそれだけです(笑)』と、微笑みながら穏やかな口調でこたえる反面、積み重ねた経験と信頼できる間との強い絆が、その表情に自信となり溢れだしていた。

社名の由来が、大工の『大』と祖父の勇(いさむ)と、自身の勇史の『勇』をとりいれて大勇建築と いう名前にこだわる程、大工の人情味ある職人気質と建築家としての繊細かつ斬新大胆な発想が、多くの施主の心を魅了し評判となる。
和風のシンプルデザインを得意とするも、型にはまるデザインを嫌い、あくまでお客様が何が好きで、 何を求めているかを優先し快適な生活空間とデザインを融合するスタイルを保つ。

建築デザインについてのこだわり

─── デザインへのこだわりなどを聞かせてください。

ある有名な設計士(デザイナー)さんに設計を依頼したが、デザイン重視で窓ひとつ自分たちの希望する箇所・形などを取り入れてくれなかったという話を度々耳にするんです。
家を持つということは大変なことだと思うんです。お施主様にとっては一生に繋がる大切なお買い物ですから、やっぱりお施主様の気持ちを最優先に考えたい。自分が良いと思っていてもお施主様にお願いされたことは絶対に叶えたいし、約束は守らなければならないと思う。

建て替えの場合にも同じ。お施主様が『ココに大きめの窓が欲しい。 風が通るから』と依頼しても、デザイン的や印象的に悪いとデザイナー目線で小さい窓を押し通すのではなくて、長年そこに住まわれたお施主様ですから、四季を通じた風の通りかた、日の入り方など自分たちが住み心地良くなる 生活環境を知ってるから、お施主様の希望を叶えることが『いい家』なんじゃないかなぁ。あ、デザインは大切ですけど(笑)
実際に生活される施主様の色を活かしながら、快適にながく生活してもらえることを優先しながら、その上でデザイン的な要素を重ねていくというのが僕のスタイルなんです。

なので、結構打合せは時間とりますよ。間取りのプラン提出も他社さんでは2,3パターンが一般的のようなのですが、僕の場合は考えていたら『あれもいいなぁ』『これもいいなぁ』という感じで頭に浮かぶイメージをドンドン創って、気がついたら10 ~ 20パターンも提出していることもあります。

規定デザインで満足できる方や、人付き合いが苦手でお打合せ回数を少なくされたい方は、ハウスメーカーさんの方が向いているのかもしれませんが、家を楽しく建てたいとお考えのお客様には結構喜んでいただけてるんです。お打合せの回数が増えてくればくるほどお客様との信頼関係が深まり、よりお客様の趣向にそったご提案ができるようになるので、お客様も僕も楽しくなって(笑)それが良い家に繋がるんだと思うんです。

なので、逆に『どうせどっかでガッポリ儲けてるんだろ』と、いつまでも信用してくれないお客様に出逢うととても悲しくなります。昔に比べると、実際悪い業者さんが増えているのも事実なので、施主様も慎重になられるのも理解出来るんですけど、やっぱりそこは人とのつながりの問題ですから、嘘でもいいからおだてられるとどこまでも登り上がっていくんです・・・僕は(笑)

完成後に施主様から『こんなにやってくれてありがとう』って言われることが何より嬉しくて、商売にならずにサービスしてしまうことも少なくないんですけど、その気にさせてくれる心の大きな施主様との出逢いが繋がりあって、今もこの仕事をつづけられていると思うのであまり気にならないですよ。奥さんには怒られそうですが(笑)

─── では、デザイナーとして創りたい建築デザインはないのでしょうか。

それはありますよ!(笑)個人的には和風のレトロモダンやシンプルモダンが好きなんです。
その中でも昭和初期や明治時代の建造物に興味があって、明治村に行くと見たことあるような赤レンガ造りで住宅を建てたいとは思うんですけど、現実的に現代の住宅デザインとしては極めてニーズが少ないことは理解してるんです。
ただ、ニーズは少なくても僕と同じような嗜好の人は絶対どこかにいるだろうと考えているので諦めないですよ。
ホームページにもご提案型プランとしてご紹介していこうと考えてます。

資材についてのこだわり

─── 家をたてる際に使用する建築資材についてのこだわりを聞かせてください。

僕は自然素材を使用することを心がけています。木や土、石や藁など古くから歴史建造物につかれてきた素材が、いかに日本の風土気候と相性がよく、心地よい環境と健康を住む人にあたえてくれるので、自然素材を使用した個性的な家をコンセプトにしてるんです。
まず、土は夏場は涼しく湿気も吸ってくれるのでとてもすごしやすい。逆に冬場は少し寒いですが一度暖まると暖房を消しても暖かさが持続するんです。土鍋をイメージしていただくとわかり易いかもしれませんね。

では、実際に断熱材が入ってる壁がダメかと言われるとそうじゃなくて、夏場は涼しく冬場は暖かなものもあります。ただ、どうしても歴史が浅いので、今は見つかっていなくても今後何らかの素材成分がお施主様の健康を害してしまうかもしれないという懸念と、コストが高くなってしまう2点が僕がおすすめしない理由なんです。その点、自然素材は何10年、何100年と古くから使われ続け、建造物としての信頼性と人体への安全性が認められているから、お施主様には自信をもっておすすめできるんです。

最近はアレルギーや喘息などでお悩みの方が多いですが、壁の素材によってはクロスを剥がすとカビが凄いんですよね。壁とクロスの間に結露した水がカビとなり、これが体調不良の原因だったりすることが結構あるんです。
その点、土の場合だと湿気を吸ってくれるのでカビがはえないんですよ。だから自然素材の家で生活した途端に喘息がとまるなんてことが実際あるんです。
自然素材の家は健康にも環境にもとてもいいんですよ。

─── 一般的に自然素材にこだわると価格が高くなると聞いたことがあるのですが。

一般的には自然素材を使用するとコストが高くなるんですけど、ウチは製材機があるので木材を余すところなくつかえるので無駄な木材がでない。すべて利用できるんです。また、土も塗ることも竹を編むことまでも一貫して自分達でおこないますので、中間マージンは一切かからず、逆に安くご提供できることが強みなんです。

木製クラフトについて

─── 以前テレビで木製スプーンや小物などが紹介されているのを 拝見したのですが。

以前に仕事がない時期があって、その時に生活費の糧になることはないかと考え、製材で残った木材の切れ端を削り整えて売りにいったんです。それでも売れたんですけど、誰かがつくったキレイな木製クラフトをみていて恥ずかしいんですよね。木材の切れ端をただ削っただけのものを販売している自分が。それがきっかけではじめたんです。
皆さん凄くレベルが高くて最初は見よう見まねでしたけど、創ることが好き なので少しずつ上手になっていきました。

でも、同じデザインの商品は創らなかったです(笑)僕の場合は、実際に削りながら頭の中で思い描いて創っていく感じなんです。木の種類や木目の違いを感じながら創るのが楽しかったですよ。だから設計図みないなものもなかったですし、同じデザインのものを創る気にはならなかった。依頼があれば創ってましたけど(笑)

最近は住宅の方が忙しくて売りにいくことはなくなりましたけど、今でもお問合わせを戴けるんですよ。『もう京都の方へは売りに来ないんですか?』とか。ありがたいですね。
住宅の方の受注が落ち着いたらまた創りだすと思います(笑)